コラム

反り腰

2025年5月18日 腰・股関節の症状

反り腰
反り腰(そりごし)とは、腰椎が過度に前弯している状態(カーブが強くなっている状態)を指します
本来、背骨は緩やかなS字カーブを描いていますが、反り腰になると、腰の部分が強く反り返り、お腹が前に突き出て、お尻が後ろに突き出したような姿勢になります
専門的には「骨盤前傾」とも呼ばれ、骨盤が通常よりも前に傾いていることが原因の一つです

症状

腰痛
・最も一般的な症状で、腰の筋肉が常に緊張し、疲労しやすくなるため、慢性的な鈍痛や
動作時の鋭い痛みが生じることがあります
特に、長時間立っていたり、腰を反らすような動作をした際に痛みを感じやすいです。

ぽっこりお腹
・腰が反ることで、骨盤が前傾し、内臓が下垂しやすくなります
そのため、実際には脂肪が多くなくても、下腹部がぽっこりと突き出て見えることがあります

お尻の張りや痛み
・反り腰の姿勢を保つために、お尻の筋肉(大臀筋など)が過度に緊張することがあります
これにより、お尻が張ったように感じたり、痛みが生じることがあります

太ももの張り
・反り腰になると、太ももの前面の筋肉(大腿直筋など)も過度に働くことがあります
その結果、太ももの前側が張りやすくなります

股関節の痛み
・骨盤の歪みによって、股関節に負担がかかりやすくなり、痛みを感じることがあります
特に、股関節の前側や付け根に痛みが出やすいです

膝の痛み
・膝関節のアライメント(骨の並び)にも影響を与えることがあります
これにより、膝の内側や外側に痛みが生じることがあります

むくみや冷え
・骨盤の歪みは、下半身の血流やリンパの流れを滞らせる可能性があります
その結果、足のむくみや冷えを感じやすくなることがあります

便秘
・内臓の位置が変化したり、腹筋の機能が低下したりすることで、便秘を引き起こすことが
あります

疲れやすい
・常に筋肉が緊張している状態が続くため、全身が疲れやすくなることがあります

姿勢が悪く見える
・横から見たときに、腰が大きく反り、お腹が前に突き出たような、バランスの悪い姿勢に
見えることがあります

原因

反り腰は、単一の原因で起こるのではなく、複数の要因が複雑に絡み合って生じることが多いです
主な原因としては、以下のものが挙げられます

腹筋の筋力低下
・腹筋は、骨盤を後ろに傾け、腰椎の前弯を抑える重要な役割を担っています
腹筋が弱いと、骨盤を支える力が不足し、腰が過度に反りやすくなります

・臀筋(お尻の筋肉)の筋力低下
・大臀筋などの臀筋は、股関節を伸展させ、骨盤を安定させる働きがあります
臀筋が弱いと、骨盤が前傾しやすくなります

股関節前面の筋肉の硬さ
・腸腰筋、大腿直筋などの筋肉が硬くなると、骨盤を前方に引っ張り、腰椎の前弯を強めます

・背筋の過剰な緊張
・背筋は、体を反らせる働きがあります。常に緊張していると、腰椎が引っ張られ、反り腰を
助長します

・ハムストリングスの柔軟性低下
・ハムストリングス(太ももの裏側の筋肉)が硬いと、骨盤が後傾しにくくなり、相対的に
腰椎の前弯が強まることがあります

骨盤前傾
・上記の筋力不足や柔軟性低下などが原因で、骨盤が正常な位置よりも前に傾いている状態です
これが反り腰の根本的な原因となることが多いです

・不良姿勢
・長時間座りっぱなしのデスクワークや、猫背などの不良姿勢は、骨盤の歪みを引き起こし
反り腰につながることがあります

・ハイヒールの着用
・ヒールの高い靴を履くと、重心が前に移動し、バランスを取ろうとして腰が反りやすくなります

・体重の増加や妊娠
・お腹が大きくなると、重心が前に移動し、それを支えようとして腰椎が過度に反ることがあります

・運動不足
・全身の筋力低下や柔軟性低下を招き、結果的に反り腰のリスクを高めることがあります

・間違ったトレーニング
・腹筋や背筋のトレーニング方法が間違っていると、かえって反り腰を悪化させる可能性があります

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アクセス

治療院名
たむら鍼灸整骨院
代表者
田村 卓
院長
田村 誠
所在地
埼玉県熊谷市中央2-159
受付時間
午前 9時~12時 / 午後 15時~22時
診療日
日、火曜午後、水、木、金、土
定休日
月曜・火曜午前
駐車場
あり

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